ノンリニア編集機で使用するハードディスクのRAID構成についての説明です。ノンリニア編集ではRAID 0と言うストライピングRAID構成を使用して、データの読み込み書き込みを高速化します。
近年ではハードディスクドライブも大容量化されてきて、中には1基で1TB(テラバイト)などと言う、数年前では考えられないほどの大容量ドライブも登場してきた。
動画のファイルは元々容量を食うので有り難い存在である。
しかしながら動画のファイルもHDV形式をより多く扱うようになり、それに伴いファイル容量も大きくなってきているのも現状である。
そこで登場するのがRAIDドライブ構成である。
しかし一口にRAIDドライブと言っても、RAID構成にはRAID0~6までの構成があり、用途もそれぞれ違う。
ノンリニアで使用するRAID構成は、ストライピングと言われるRAID 0である。
ストライピング(RAID 0)とは、複数(最低2台)のHDDを1つのドライブとして使用し、
データを左図のように効率よく取り込んでいく構成のことである。
ストライピングRAIDの最大の特徴は、データへのアクセススピードが速いということ。
ドライブの数が増えると比例して総容量も増え、アクセススピードも速くなる。
アクセススピードが重要であるノンリニア編集にとってはうってつけの構成とも言える。
欠点としては、構成している中の1つのドライブが破損すると全てのデータが消失すると言う所。
ドライブの性能や使用頻度にもよるが、私のところを例に挙げると、凡そ2年程度でHDDは破損すると思っていただいたほうが良い。
ちなみに私の所の使用頻度は、1日平均15時間毎日フル稼働している状態。
この状態で2年で破損なので、かなり持っている方だと思う。
もちろんHDD、マシンのケース、CPUやVGAの冷却対策もしっかりやっている状態での話である。
ついでなのでミラーリングと言われるRAID 1とはどんなものかと言うと、
左画像で図解したように、複数のハードディスクに同じデータを同時に書き込んでいくRAID構成になる。
これはサーバーなどで使用される構成で、同じデータを同時に複数のHDDに書き込む事で、データの保護を狙ったものになる。
図ではHDD-1 HDD-2の2基のHDDを使用した例だが、例えばHDD-1が破損したとしても、全く同じデータがHDD-2に保存されているので、データは常に保護されていると言う利点があるため、多くのサーバーで利用されている。
短所としては、500GBのHDDを2台使用しても6台使用してもHDDの総容量は500GBとなり、
また、500GBと320GBのHDDをミラーリングとして使用した場合は、容量の小さいドライブの容量に依存して320GBドライブとして認識され、余った領域は使用できない。
そのほかRAID 1+0やRAID 0+1などのRAID 0とRAID1を組み合わせた構成や、RAID4やRAID5のようなパリティドライブなどもあるがここはノンリニア編集のサイトであるので説明は割愛する。
また、RAIDにもハードウエアRAIDとソフトウエアRAIDがあるが大まかな機能は同じだと思っていただいて良い。
大きな違いは、ソフトウエアRAIDがCPUに負担をかけるのに対し、ハードウエアRAIDはCPUに負担をかけないという点。
要するに、昨今の編集用アプリケーションはUPUに依存するものも多いので、CPUに負担をかけないハードウエアRAIDを使用した方がコマ落ちなどのトラブルも少ない(というか私は経験したことがない)と言う事になる。
左はRAIDカードで最も世界的に定評のあるPromise社製の S-ATA300 RAID Card FASTTRAKSX4300 PCI-X
64bit-133MHz PCI-X(Low-Profile)対応で、S-ATA300 のHDDを4基まで接続可能。
RAID0 / 1 / 5 / 10 JBODまで対応している。
最近では(2008年12月現在)1基のHDDで1.5TB(1500GB)もあるものも出ているので、RAID0で4基接続すれば6TBの大容量になるので、HDV編集にもかなり余裕が出来る。
と言うか、6TBものデータ量を溜め込んで編集するのは怖い気がするが...(苦笑)
設定は各ハードウエア、ソフトウエアによって違いが有るので、各メーカーのマニュアルに沿って設定してくださいね!
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